カトルコーヒー

岡山の湯郷温泉というところで仲間の集まりがあった。2000年に久里浜の国立特殊教育研究所(今は名称も変わっている)の短期研修に来ていた人たちのうち、休憩室で仲良くなったメンバーによる毎年恒例の集まり。全国から来ているので毎年幹事がもちまわりで開催場所も変わる。バイクで行ったり、クルマで行ったりしたこともあるが、青春18きっぷを使うことも度々あり、今回もそうすることにした。

短期研修といえども2か月、宿舎に寝泊まりした。夕方講義が終わるとやることもないので、休憩室に集まっては毎日酒盛りという、素晴らしい夢のような経験だった。当時30〜40代だったメンバーの中には、ついに定年を迎えた人もあらわれ出した。ボクは毎年参加しているわけではないが、年に1回か、数年振りか、あるいはお久し振り…で出会っても、脳内はすぐに当時のままとなるのが面白い。

せっかく岡山に行くならと、以前から気になっていた、東福山の「カトルコーヒー」を訪ねてみようと計画、翌朝出かけた。何しろ18きっぷの旅。時間がタイト。今日中に帰るためには、夕方早々にはこちらを出発しなければならないうえに、ローカル線の乗り継ぎは、ものすごく時間がかかる。そんなこんなで長居はできなかったが、カトルコーヒーは素晴らしいお店だった。店主は女性だった。「だいたい、カトルの荷台にコーヒーとお菓子をのっけて、喫茶店をする人って…」と興味を持って出かけたが、予想していたへんくつなおじさんとは全く違っていた。

「必然的に、他のお客さんと相席になってしまう」ため、初対面のお客さん同士が仲良くなって話し込んだりするお店。キャトルで出店すると、自然にミニやらビートルやら、MGやらのお客さんが集まって、まるで中古車屋さんかとまちがえられそう…というお話もしてくれた。とても自由で、居心地の良い、気楽な良いお店だった。

今度行くときは、キャトルで行く。

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