イノベーションのジレンマ

アメリカの動画配信市場では、名門の大手が、

ネットフリックスなどのネットIT勢の後手に回った。

ネット配信の普及が進むと

レンタル市場やケーブルテレビなど

安定した収入源が失われてしまう。

業界連合でHuluで配信に参入したものの

後追い傾向である。

そのうちに合法・違法が入り乱れ、

ネット動画は急速に普及した。

特定の国の映画館や有料放送チャンネル限定で公開し、

徐々に無料テレビ放送やレンタルビデオへと

後悔の場を広げて行く。

ハリウッドとニューヨークの映画・メディア産業が

築いた事業モデルが崩れた。

ネットの高速化で、動画のような大型データでも、

中国を中心に無料コピーが溢れている。

手ごろな値段で簡単に閲覧可能な仕組みを

誰かが提供しないと、

消費者は無料コピーに流れてしまう。

一足早くネット配信が広まった音楽ビジネスでは、

米アップルやスポティファイ(スウェーデン)が

新たな有料モデルを世界中に普及させた。

動画でもネット・IT勢がリードしている。

だが、そのリードは、この先も続くとは限らない。

アジアの新興国では、米メディアにとって、

守るべき収益源が発達していない。

メディア大手は、思い切って保有作品のネット配信を

傘下の企業に許諾した。

番組制作も手掛けるなど

本来の競争力を活かしてネット企業勢に先行、

有利に戦いを進めている。