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なるほの男

乙女言葉・・・のコミュニティに入っている私としては「乙女言葉」とはいかないまでも、できるだけ綺麗な話し方を心がけたいと思っている昨今、その男は現れた。

ここからは乙女言葉でご紹介いたします・・・・わ。

写真台紙の営業に県外から来た営業マンの口癖は

「なるほーーー、なるほですねぇーー」でしたのよ。

「なるほど」の省略形ですって。

その日私は公休日で、この「なるほの男」(後日私が命名)(笑)にはお目にかかれませんでしたの。

翌日、スタッフから営業の内容を聞いたのですが、どうも要領を得ませんの。

スタッフいわく、「なるほーー」「なるほですねぇ」と「なるほ」を連発し、そちらに気を取られてしまい営業マンの話の内容の半分も入ってこなかった、というから笑ってしまいましたの。

ここからはスタッフとわたくしの会話でございますの。

「なるほ、なるほって、意味分かんないですよーー。」

「○○さん、休みでよかったですよ、あれ、多分耐えられません」 (○○は私のこと)

「あれ、って」

「スーツもツイードみたいな変なの着てましたよ。高そうでしたけど」

「名刺はこれです」

                          

名刺の裏には本人の全身写真(ポーズが微妙)に趣味や休日の過ごし方などが書かれておりました。

今どきの名刺はこうなのでしょうか。

「どこまでも前に突き進む男、○○でございます!」ともありましたわ。

名刺の裏が真っ白なのは大企業の証、などと私は先輩に教えて頂いたものですけれど、遠い昔のことですわ。時代は変わったのでしょうか。おほほほ。

                             

なるほなるほって・・・「なるほの男」ということにしよう。

「なるほの男」ってさあ、なんだか、「マルサの女」みたいじゃない?

「ブッ」

「自分で言って可笑しかったわ」と私が言いますと

「ただの言葉数あわせてる、ってだけでしょ!」と同僚の素早いツッコミが入りました。

うまいこと言ったな、と思ったのはわたくしだけでしたわ。おほほほほ。

                               

確かに「なるほ」の連呼では内容も入ってきませんわね。

話の内容の前に、営業マンとしての第一印象が「ん??大丈夫かな?」という先入観から入っているのでまともに取り合おうという気にもなれなかったのかもしれませんわね。

まあ、この先取引もないか!!

あっけなく、なるほの男の営業は却下されました。

                                 

こんな具合で実生活ではなかなか乙女言葉は難しい。

本物の営業マンを見極めるのもまた難しいことなのだ。