台湾・自由時報 トランプ大統領は「戦わずして中国に勝った」 “米国優先”は「遠くない将来、再び上演」

 下記は、2017.4.17 付の【環球異見・米中首脳会談】です。

                      記

 台湾の自由時報は8、10両日の社説で米中首脳会談を取り上げ、トランプ米大統領は「戦わずして中国に勝った」と評した。同紙は中国が米国の対中貿易赤字削減に向けた「100日計画」の策定に応じたことに注目。トランプ氏が選挙中、中国製品への45%関税に言及していたことなどと対比し、「激烈な手段を取ることなく米中の貿易不均衡を改善できる」として、トランプ氏を「真の勝者だ」と評した。

 また、シリアへの巡航ミサイル攻撃が夕食会の最中に行われたことについて、トランプ氏の頭の中に、中国の習近平国家主席のことは「ほんのわずかしかなかったに違いない」と推測。同様に、ロシアとの関係悪化という要素もトランプ氏の決断には影響を及ぼさなかっただろうとして、「これこそが『米国優先』政策だ」と指摘した。

 同紙は、トランプ氏がシリア攻撃で習氏に伝えたかったのは北朝鮮問題だったかもしれないとも推測。トランプ氏は北朝鮮に手を出す時期が来たと判断すれば、シリアを攻撃したのと同様、「習氏が金正恩キム・ジョンウン朝鮮労働党委員長に影響力を行使するのを待つことはないだろう」と見通した。同紙は「大国のルールを決めるのは、習氏でもなく(ロシアの)プーチン大統領でもない。これこそが企業家トランプ氏の本領なのだ」と断じる。

 台湾問題の対処の仕方も同様だ。トランプ氏は首脳会談前に「われわれ(米国)の『一つの中国』政策」を宣言した。これは、翻ってみれば「彼ら(中国)の『一つの中国』原則」とは完全に異なるという意味であり、「習氏に四の五の言わせない」というトランプ氏の思考の表れだという。

 シリア、北朝鮮、台湾の各問題に共通するのは、「目的を達成するために他人の手を借りない」という一貫した論理だ。同紙は、トランプ氏の「米国優先」は、国際社会にどのような影響を及ぼそうとも「遠くない将来、再び上演されるだろう」と予測している。(台北 田中靖人)

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 http://www.sankei.com/world/news/170417/wor1704170014-n1.html